何度もJR西日本を取り上げていますが、特に企業に対して恨みがあるとかではなく、CSR(Corporate Social Responsibility 企業の社会的責任)という面から考えてみても、「会社としておかしいだろう」という思いで、反面教師の材料として取り上げています。
10月18日に「JR西日本の常識と世間の常識の差」で、
「JR福知山線脱線事故の報告書漏洩問題で漏洩に関わったJR西日本の山崎前社長と土谷副社長が佐々木社長に進退伺を提出したとのニュースがありました。」
と書きました。
本日のニュースでは、次のように報道されています。
「JR福知山線脱線事故の報告書漏洩(ろうえい)問題で、JR西日本は23日、報告書を公表前に不正に入手するなどした前社長の山崎正夫取締役と、情報収集を指示していた土屋隆一郎副社長が同日付で引責辞任し、嘱託(特命事項)に充てる人事を発表した。」
「嘱託(特命事項)に充てる人事」ということは、何がなんでも組織内にいてもらおうと思っているとしか思えません。
JR西日本の現在の経営理念は、次の文章で始まっています。
「1.私たちは、お客様のかけがえのない尊い命をお預かりしている責任を自覚し、安全第一を積み重ね、お客様から安心、信頼していただける鉄道を築き上げます。」
事故前の経営理念をJR西日本のサイトに見つけることができました。
http://www.westjr.co.jp/company/ir/target/pdf/target.pdf#search=’鉄道再生の第2ステージへ’
そこにあるJR西日本の経営理念は、
「JR西日本は、人間性尊重の立場に立って、労使相互信頼のもと、基幹事業としての鉄道の活性化に努めるとともに、地域に愛され共に繁栄する総合サービス企業となることを目指し、わが国のリーディングカンパニーとして、社会・経済・文化の発展、向
上に貢献します。」
とあります。「安全」という文字はひとつも入っていません。
107名の「かけがえのない尊い命」を失った福知山線の事故で経営理念は変わっても、経営トップの人たちは、事故調査情報を不正に入手しようとしたり、改ざんをいらいしたりしており、それらが発覚してもまだ、組織内に残ろうとしている。
前原国土交通相がJR西日本の経過報告を受けたあと、「企業体質を直さない限りは、企業の存続自体が難しいのでは、ぐらいに思った。」と感想をのべてます。ほんとうにそう思います。
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