Posts Tagged ‘稲盛和夫’

安全運転は新事業の敵 3

金曜日, 2月 19th, 2021

『「バカな」と「なるほど」』(吉原英樹 PHP研究所 2014年 1300円+税)にある「安全運転は新事業の敵」という考えが福知山線脱線事故につながったのかどうかはわかりませんが、「安全運転は新事業の敵」という表現は誤解を生む表現だとはいえるでしょう。

稲盛和夫さんがJALの再建に望んだときにも似たような話がありました。再建にあたってしっかり利益を上げることが出来る会社にしなければならないという時に、利益より安全を重視すべきだという声が幹部からも上がったということがあったそうです。もちろん安全は第一であり、その上での利益です。声を上げた幹部の気持ちには、安全に名を借りて楽をしたい(従来通りでいたい、新しいことに取り組みたくない)という部分があったのではないかと推測します。

大事なことは安全が大前提のものとでの新会社の運営であって、安全運転が新事業の敵ということではありません。なぜ会社に利益が必要なのか、そしてその利益をどうやって稼ぐのか、この説明ができれば、誤解を生むような表現で尻を叩く必要はないでしょう。

 

 

 

 

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宇宙は進化・発展している

火曜日, 1月 19th, 2021

昨日の「」の続きです。現在、機関誌『盛和塾』を読み感想を共有する機関誌マラソンの2周目のゴール目前の状況ですが、これまでに理解した稲盛和夫さんの思想の重要部分の二つめは「宇宙は進化・発展している」ということです。

宇宙は138億年前のビッグバン以降膨張・進化しているというのがビッグバン理論です。そして、宇宙だけではなく、その一部である地球に住む我々も進化・発展してきています。

稲盛さんは仏教徒ですが、天台宗には「山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)」という、全てのものには仏が存在しているという教えがあるそうです。さきほどのビッグバン理論を考えても点であった宇宙が現在のように広がり、そしてさらにその広がりは大きくいきますが、そこに存在するものは全てもとをたどれば最初の点にあったものだと考えることができるでしょう。

本来の宇宙のリズムに同調すれば、すべて成長発展する、物事は上手くいく、それを阻害するのは仏に反する考え方、昨日お話しした本能にもとずく利己的な考え方によるものだというのが、稲盛さんの重要な思想の二つめだと考えます。

この考えにもとづくのが下図ですが、この解説はまた明日。

 

 

 

 

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判断基準

月曜日, 1月 18th, 2021

京セラ創業者の稲盛和夫さんが作った中小企業経営者のための経営塾「盛和塾」の機関誌『盛和塾』 全156冊を週に1冊ずつ読んで感想を書く機関誌マラソンという勉強会の2回目がもうすぐ終わろうとしています。延べ312週にわたる積み重ねでした。

そこで得たことはいろいろありますが、一番根本的なことは稲盛和夫さんは宇宙の原理原則に通じた人なんだろうということです。 スポーツでも芸術の世界でも一芸に秀でた人は万般に通じると言いますが、稲盛さんもまさしくそうなのだと思います。

そして、稲盛さんの教えの中で重要なことの一つに人間として持つべき判断基準の考え方があります。人生の結果はその人の行動の積重ねの結果ですが、行動のもととなるのが判断基準です。判断基準がころころ変わるとブレていると言われますし、他の人に受け入れられない判断基準では相手にされません。

人間として持つべき判断基準を考える時には、人と動物の違いを考えるとわかりやすいかと思います。動物は本能で生き、それは自分の命を守る、子孫を残すという利己的なものがベースです。そして、それは必要最小限以外なるべく自分にとって良いように、楽を求めるというものです。これに対して人間は他の者を思いやる利他的な行動をとることができます。人間も本能を無視しては生きていられませんが、できるだけ本能、利己を抑え利他、世のため人のためというという判断基準を持つべきだ、そういうことが機関誌マラソンを通じて得た稲盛さんの思想の重要な部分です。これを図にしたのが以下のものです。

 

 

 

 

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30年、そして20年 その6

火曜日, 12月 8th, 2020

昨日も書いたことですが、世の中は常に変化しているから、会社も変化していかないと取り残されてしまいます。しかし、その変化が一時的な変化なのか、後にも続く変化なのか、そこを見極めた対応が必要だというのが昨日のブログです。

グーグルの社内で言われている言葉に「小さく始める」というのがあるそうです。この「小さく始める」ということに大賛成です。まずは自分たちでできることで始め、それの様子を実感しながら大きくする、変化させる、やめるを判断していくのが良いのだと思います。

そんなことでは急激な変化に対応できないではないかという声があがりそうですが、そこはやはり稲盛和夫さんがおっしゃっているように普段から高収益であること、余裕のある経営をしていることが大事なのだと思います。

 

 

 

 

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乾いた雑巾と空の米びつ

土曜日, 11月 21st, 2020

今日の日経新聞「私の履歴書」に、東大総長だった小宮山宏さんが、トヨタの張社長に「トヨタのように乾いた雑巾を絞る必要はないが、ぬれた雑巾を絞ってほしい」と頼むと「東大なら雑巾を持ち上げただけで水が垂れてきますよ」と返ってきたという記述がありました。

これで思い出したのが、稲盛和夫さんがしていた以下の話です。

京セラが京セラロジステイックという、京セラ本体やグループ会社間の物資の輸送を手がける会社を作った時の話です。それまでは一般の運送会社に頼んでたグループ間の物の輸送をこの会社で受け持つことにしたそうです。

 「売上は最大限に、経費は最小限に」という日々の努力をしている京セラグループですので、輸送にかかる経費も当然運送会社との取り決めの中、低く抑えられていました。そして、京セラロジスティックという新会社ができても、輸送に関するグループからの支出は下がることがあっても上がることはありません。

 そんな中で京セラロジスティックという新会社は20%近い高収益の利益率をだしたそうです。
稲盛和夫さんの表現を借りると、「空だと思っていた米びつの底をさぐってみたら、まだまだ米がでてきた」、ということです。

今日の新聞記事を見て頭に浮かんだことですので、昨日までのリモートの話はちょっとおいといて、今日のブログの記事としました。

 

 

 

 

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思いを馳せる

水曜日, 10月 28th, 2020

事実を言語にしたときに、そして数値やグラフにしたときに、事実に含まれていた情報はどんどん落とされていくのだろうと思います。

言葉にされたものや、数値やグラフにされたものを目にしたときに、その事実・実態がどのようなものだったのか思いを馳せることが大事かと思います。

そういえば、「会計がわからんで経営ができるか」とおっしゃった稲盛和夫さんも、数値を見て現場が見えてこなければ意味がないとおっしゃっていました。

弊社ではお客様から「〇〇をしたい」というお話をいただくことがありますが、その背景に思いを寄せ、 「〇〇をしたい」 という言葉に隠された真のニーズを把握できるように努めています。

 

 

 

 

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値決めは経営

月曜日, 9月 14th, 2020

稲盛和夫さんが提唱する「経営の原点12ヶ条」の6条は「値決めは経営」というものです。そしてそれには「値決めはトップの仕事、お客も喜び自分も儲かるポイントは一点である」と説明がついています。

昨日のブログに、値段を安く提示することは楽なことだと書きました。
そして、この「値決めは経営」ですが、お客が喜んで支払ってくれる最高のポイントとも説明されており、そこを狙わなければなりません。

また、なぜトップの仕事なのかといえば、それは販売だけではなくなく、仕入や製造全てを考えての最高の利益を得られるポイントを考えられる立場だからです。

そして、ここからは私の付け加えですが、提供する商品やサービスがレベルアップしたのであれば、当然、値段も上がっていくはずです。昨日のブログで書いたように、楽な道ではなく、難しい道、険しい道を選ぶべきなのだと思います。

 

 

 

 

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今のスコアは何対何?

土曜日, 9月 12th, 2020

例えばサッカーで1対0で勝っている時と0対1で負けている時では戦い方が違うはずです。
さて、あなたの会社は今、何対何でしょうか?勝ってますか?負けていますか?

優勢だ!勝っていると思っても、スコアを見てみたら0対0かもしれません。

経営の状況を数字で表すのが会計です。

稲盛和夫さんは「会計がわからないで経営ができるか」とおっしゃっています。

経営者だけではなく働く人みんながスコアを知っておく必要があります。

この話にドキッとした人は、同友会の下記の講座をお勧めします。

【経営計画見直し講座のご案内】
札幌支部ではコロナ禍後を見据え「財務の視点で自社の現状を正確に把握」し、「売り上げ・利益を確保できる戦略を考え」、「経営指針づくり(理念・10年ビジョン・方針・計画)」へと繋がる連続講座を開催いたします。
今こそ経営の基礎固めを考えましょう。
お申し込みは同友会事務局(FAX:011-702-9573)まで。

 

 

 

 

 

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役員登用試験が「夜なきうどん屋の屋台」

水曜日, 7月 22nd, 2020

『稲盛和夫の実学』(稲盛和夫、日経ビジネス人文庫、2000年)には、「夜なきうどんの屋台」に仕入、商品づくり、値決め、販売方法などの商売のエッセンスが詰まっていると紹介されており、稲盛さんの講話では、実現はしなかったが役員登用試験としてうどんの屋台を1ヶ月まかせ、いくら稼ぐか試したかったという話をなんどもされています。

私は大学の非常勤で「管理会計」の授業を持っていたり、経営者の勉強会で管理会計の基本をレクチャーする機会が多いのですが、そのさい材料につかうのが「うどんの屋台」からヒントを得た「カウンター10席のラーメン店経営」です。

どんなラーメンをいくらの原価で用意し、どんなお客さんにどうアピールして売るのか、そして目的の利益を得るにはどれだけの売上が必要なのか、これを考えてもらいながら固定費や変動費、そして損益分岐点売上高の求め方などを理解してもらっています。

近々、この「ラーメン店シミュレーション」部分の動画をYouTube公開する予定です。

 

 

 


 

 

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利を求むるに道あり

水曜日, 7月 15th, 2020

昨日、一昨日と紹介した『マネタイズ戦略――顧客価値提案にイノベーションを起こす新しい発想』(川上昌直、ダイヤモンド社、2017)には、2015年に亡くなられた任天堂の岩田聡社長が、スマホゲームに進出するさい、それまでの少数のたくさんお金を払ってくれるユーザーで利益を得るのではなく、広く薄くお金を払っていただく方法を考えると発表したことが紹介されています。

この「少数のたくさんお金を払ってくれるユーザー」という表現ですが、これは裕福なお金持ちではなく、その辺の普通の学生がお小遣いやバイト代を何百万も注ぎ込むという現実があることを最近知りました。

「利を求むるに道あり」、石田梅岩のこの言葉を京セラ創業者である稲盛和夫さんは何度も繰り返し発言していますが、現在のゲームのマネタイズをみるとほんとうにそう思います。

 

 

 


 

 

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