‘知識ベースビュー’ タグのついている投稿

小樽商科大学大学院博士後期過程での研究 その目的

2011年2月20日 日曜日

 昨日の「小樽商科大学大学院博士後期過程での研究 その背景」でも書きましたが、研究の背景はいろいろとありますが、やりたいことは、

「現代ではどのような組織が求められているのか、また、そこで必要とされる情報システムはどのようなもので、有効利用するには組織と情報システムにどのような関係が必要なのかを明らかにし、さらに、実際の中小企業で有効に機能するには、どのような組織変革と情報システムの構築・運用が求められるのかを明らかにする。」

ということです。

 もっと分かりやすくいえば、良い経営をしている会社とできない会社は何が違うのか、そして良い経営をするためには情報システムをどのように使えばいいのかを明らかにして、中小企業でも参考にできるようその指針を確立させたい、ということです。

 まずは、知識ベースビューという考え方と経営理念の関係について明らかにしていこうと考えてます。

?

?

?

 本日までの投稿記事のタイトルを右のページ欄にある「過去投稿タイトル」にまとめてあります。ご参考にどうぞ。

 皆様の励ましのクリック →?  本当にありがとうございます。
現在は北海道のカテゴリで11位前後です。。

(現在、携帯でみるとバナーが表示されないケースもあります。そのさいはリンク先と表示された部分をクリックするかもしくはhttp://blog.with2.net/link.php?737084をクリック願います。
会社や家庭から上記のバナーを一日に一度クリックすることでポイントがカウントされてます。 ポイントの反映には30分~1時間ほどかかります。)

小樽商科大学大学院博士後期過程での研究 その背景

2011年2月19日 土曜日

 今春から小樽商科大学大学院博士後期過程での研究がはじめるわけですが、研究のテーマは「組織変革と情報システム 優秀企業における組織と情報システムの関係と中小企業におけるその改善のポイント」を予定しています。簡単にいうと、現代はどのような組織が求められており、そこで情報システムはどう利用されるべきなのか、そして中小企業ではどうなのかということですが、本日は、研究計画書から研究の背景についての記述をご紹介します。

?

 私は30年ほど前の学部時代に経営情報システム(MIS)を学び、当時出始めのビジネス用パソコンの中小企業への活用事例を卒業論文のテーマとした。また、20年ほど前の修士課程時代には戦略的情報システム(SIS)をテーマに、やはり中小企業での実践例を踏まえて研究した。

 企業へのコンピュータの普及が始まった1950年代の電子データ処理システム(EDPS)から、経営情報システム(MIS)、意思決定支援システム(DSS)、SISと情報システムは変遷してきた。そして現在では、統合基幹業務システム(ERP)、顧客関係管理(CRM)、供給連鎖管理(SCM)と多様な形態の情報システムが混在しており、ネットワークの発達はグループウェアやクラウドの環境を生んだ。

 組織論と情報システムの変遷との関係をみると、バーナードやサイモンのいわゆる近代組織論に根ざしたのが、MIS、DSSの時代であり、ポーターの競争戦略論がSISをもたらした。そして現在は、資源ベースビュー、ケイパビリティ、コア・コンピタンス、知識ベースビュー、ダイナミックケイパビリティなどの新たな理論がでてきている。野中は、知識ベースの組織はバーナードやサイモンの組織観とは違う観点であるといっており(野中郁次郎『知識創造の経営:日本企業のエピステモロジー』日本経済新聞社, 1990, 68ページ)、そうであれば、現在の情報システムはどのような組織論・戦略論とどのように関連するのだろうか。

 また、企業活動に情報システムをどの時代でも有効利用している組織もあれば、有効利用が一時だけに終わる組織、さらにはなかなか有効利用できない組織もある。この違いはいったいどこに原因があるのだろうか。遠山は、情報技術は、人的・組織的要因と連動して機能することにより収益性・生産性に貢献するものであり、情報技術それ自体が貢献するものではないといっており(遠山暁「まとめと今後の展望」(『経営情報論』有斐閣, 2008, 291-292ページ) )、情報技術の成功・不成功に関する重要な分析が欠けていると述べている(遠山暁「経営組織と情報技術」(『情報技術と企業経営』学文社,2007, 93-94ページ)。情報システムだけを注目するのではなく、組織との関連性を解明することを求められている。

 さらに、これらの研究、特に情報システムの事例研究は大企業を対象としたものがほとんどであり、中小企業に眼を向けたものを見つけるのが難しい。中小企業でも情報システムを活用し優秀な経営を行っている会社は少なからず存在するし、そこには検討すべき組織と情報システムとの関係が必ずある。

?

 本日までの投稿記事のタイトルを右のページ欄にある「過去投稿タイトル」にまとめてあります。ご参考にどうぞ。

 皆様の励ましのクリック →?  本当にありがとうございます。
現在は北海道のカテゴリで11位前後です。。

(現在、携帯でみるとバナーが表示されないケースもあります。そのさいはリンク先と表示された部分をクリックするかもしくはhttp://blog.with2.net/link.php?737084をクリック願います。
会社や家庭から上記のバナーを一日に一度クリックすることでポイントがカウントされてます。 ポイントの反映には30分~1時間ほどかかります。)

知識ベースビュー、知識ケイパビリティということ

2011年1月10日 月曜日

 「ケイパビリティ(組織能力)とは、製品開発などの速さおよび顧客対応のよさ、品質の高さ等を規定する組織ルーティンや一連の能力であり、うまく磨き上げられたケイパビリティは競争優位の源泉となる。」と、既に書きましたが、その中でも特に重要なのは、一昨日の「学習する組織」で触れたように、知識に関する組織能力です。知識を獲得・共有し、創造し、活用する組織能力は、企業の競争優位性を既定する本質的な要因であるというのが、知識ベースビューの考え方です。

 梅本勝博さんは「ナレッジマネジメントの起源と本質」『エコノミスト』(毎日新聞社 2006年8月8日号)でその能力について、
この組織能力を深く追求すると、それは「『知』を創造・共有・活用するプロセスのマネジメント」の能力およびそれらの「仕組み」を作る能力からなる、と述べています。このような知識に関する組織能力を知識ケイパビリティと呼んでいます。

 ゴールドらは、価値のある新しい知識を継続的に創造する知識ケイパビリティを有する企業は製品やサービスのイノベーションを生み出して持続的競争優位を形成できる一方、知識ケイパビリティが劣っているため単なるデータ整理のようなナレッジ・マネジメントしか行えない企業にはそれができないといっています。

?

 「『知』を創造・共有・活用するプロセスのマネジメント」の能力およびそれらの「仕組み」を作る能力が知識ケイパビリティでそれが持続的な競争優位を生み出すということですが、弊社の経営理念と考えがまさにそれであったことに気づかされました。弊社の経営理念は、
 「全従業員の物心両面の向上をはかるため、
 考えを仕組みにし、相手の付加価値(儲け)を創造する
 と、同時に広く世の中に貢献する」
というものです。考えを仕組みにするということが、現在の社名「シンクシステムズ」につながっています。

?

 なお、今年に入ってからのブログは年末年始に勉強した「経営学の系譜 組織・戦略理論の基礎とフォロンティア」(白石弘幸著 中央経済社 2008年 2800円+税)を参考に、そのエッセンスを書いています。

?

?

 皆様の励ましのクリック →?  本当にありがとうございます。
現在は北海道のカテゴリで11位前後です。。

(現在、携帯でみるとバナーが表示されないケースもあります。そのさいはリンク先と表示された部分をクリックするかもしくはhttp://blog.with2.net/link.php?737084をクリック願います。
会社や家庭から上記のバナーを一日に一度クリックすることでポイントがカウントされてます。 ポイントの反映には30分~1時間ほどかかります)

知識が組織を変える

2011年1月7日 金曜日

 今年に入ってから組織における知識の話をしてきましたが、簡単に整理すると次のようになります。

 ・会社は資源の集まりであるという資源ベースビューという考え方がある。その資源とは、有形資産、無形資産、そしてケイパビリティ(組織能力)である。

 ・ケイパビリティ(組織能力)とは、製品開発などの速さおよび顧客対応のよさ、品質の高さ等を規定する組織ルーティンや一連の能力であり、うまく磨き上げられたケイパビリティは競争優位の源泉となる。

 ・現代は知識社会であり、ドラッカーは「企業間競争は知識をめぐるものとなり、企業にとって知識に関する組織能力を向上させることが本質的に重要になる。」といっている。知識をベースに企業経営を考える「知識ベースビュー」という視座がある。

 ・競争戦略には差別化、コスト・リーダーシップ、集中の3類型あるが、差別化のための独自性は知識の独自性であり、知識は持続的な優位をもたらすことができる。

 ・中核的な組織能力をコア・コンピタンスという。

 会社が将来的に発展していくためには競争優位を獲得する必要がありますが、そのためには「知識」というコア・コンピタンスを育む必要があります。

 野中郁次郎さんも「企業にとって知識は、持続可能な競争優位を作るために最も重要な資産である」といっており、今年の始めのブログ記事、平成23年1月1日の「新たなことを知る喜び」で紹介したように、
「組織は個人のもつ知識を共有し、増幅し、組織固有の知識を想像するために形成される」ものであり、
「組織は『個人ではできない目的を達成するために存在する』というバーナードの組織観、組織は『個人の認知限界を克服するために存在する』というサイモンの組織観と異なる視点に立つものである」と述べています。

 組織における知識は組織観も変えるというのです。では、これからの時代、どのような組織が求められるのか、その話はまた明日にしたいと思います。

?

 なお、今年に入ってからのブログは年末年始に勉強した「経営学の系譜 組織・戦略理論の基礎とフォロンティア」(白石弘幸著 中央経済社 2008年 2800円+税)を参考に、そのエッセンスを書いています。

?

?

?

?

 皆様の励ましのクリック →?  本当にありがとうございます。
現在は北海道のカテゴリで11位前後です。。

(現在、携帯でみるとバナーが表示されないケースもあります。そのさいはリンク先と表示された部分をクリックするかもしくはhttp://blog.with2.net/link.php?737084をクリック願います。
会社や家庭から上記のバナーを一日に一度クリックすることでポイントがカウントされてます。 ポイントの反映には30分~1時間ほどかかります)

新たなことを知る喜び

2011年1月1日 土曜日

 大晦日から今日にかけて少し勉強をしました。

 まだ社会人入試制度のないころ社会人をしながら大学院で経営と情報システムを勉強したのがおよそ20年前。経営も情報システムも時代とともに変化しています。20年前に学んだことだけで説明がつかない世の中になってきており、新たな考え方がでてきています。経営に関してて言うと、この20年の間にケイパビリティ、コア・コンピタンス、知識ベースビューなどの考え方が出てきています。

 知識ベースビューの観点では、
「組織は個人のもつ知識を共有し、増幅し、組織固有の知識を想像するために形成される」ものであり、
「組織は『個人ではできない目的を達成するために存在する』というバーナードの組織観、組織は『個人の認知限界を克服するために存在する』というサイモンの組織観と異なる視点に立つものである」ということだと、
野中郁次郎さんは述べています。

 私が学生時代に学んだバーナードやサイモンの考え方だけでは現代の経営を語れないということです。

 ということで、「経営学の系譜 組織・戦略理論の基礎とフォロンティア」(白石弘幸著 中央経済社 2008年 2800円+税)で、上記のことについて勉強してみました。理論の勉強ではありますが、読み進めながら、この20年で経験した経営の実践や、数多く接してきたお客様や他社の経営が頭の中でリンクされ、なるほどなるほどと感じることが多くありました。

 この20年の間にもいろいろな材料が体に吸収されていています。この材料をうまく調理して世の中に提供できればと考えています。

?

?

?

?

 皆様の励ましのクリック →?  本当にありがとうございます。
現在は北海道のカテゴリで10位前後です。。

(現在、携帯でみるとバナーが表示されないケースもあります。そのさいはリンク先と表示された部分をクリックするかもしくはhttp://blog.with2.net/link.php?737084をクリック願います。
会社や家庭から上記のバナーを一日に一度クリックすることでポイントがカウントされてます。 ポイントの反映には30分~1時間ほどかかります)