Posts Tagged ‘田中雅子’

経営理念浸透の段階

木曜日, 7月 30th, 2020

昨日、北海道中小企業家同友会札幌支部経営指針員会主催の第3期経営指針実践ゼミの第1講があり、サポータとして参加してきました。

第1講のテーマは「経営理念の成文化と社内の共有」です。
実践ゼミは、経営指針研究会修了者を対象とした勉強会であり、研究会時代に経営理念の成文化はできています。

しかし、やはり成文化と社内の共有には溝があり、社内に浸透するには段階があります。
実践ゼミ生の各社の事情もさまざまでした。

以前、『経営理念浸透のメカニズム』(田中雅子、中央経済社、2016年)を読んで、確かに経営理念の浸透には段階があると思い、同書を参考にしながら自分なりにその段階を、認識、理解、納得、共感、信念という5つに整理しましたので、以下に再掲します。

経営理念(フィロソフィ)浸透の段階

レベル1:認識:知っているというレベル
・フィロソフィの存在を知っているというレベルで、次の理解には至っていない。
理解できていないのでフィロソフィに沿った行動を強いるのは強制になる。
・このレベルに到達するには、経営理念の成文化、公開が必要。

レベル2:理解:理屈はわかるというレベル
・フィロソフィの内容を理屈として理解できるというレベルで、次の納得までには至っていない。
フィロソフィに沿った行動は言われたからやるという消極的な行動。
・認識から理解へのレベルアップのためには、経営理念の意味や背景を身近な例を用いて説明することが必要。
(このレベルまでは自分事で考える風潮があり、理解を求めるためには、公共性の高い理由を背景とした身近な事例での説明が必要)

レベル3:納得:自分もそう思うというレベル
・フィロソフィの内容が腑に落ちる、自分でもそうだと思うということであり、次の共感までは至っていない。
フィロソフィに沿った行動を自分もしたいと思い積極的な行動となる。(行動の判断基準がフィロソフィに沿っている。)
・理解から納得へのレベルアップのためには、以下のことが必要。
身近な例を用いた、どういう場合にはどういう考えでどういう行動をするのか、そうするとどのような結果となるのかという教育
共感レベルの人の観察とそこからの影響
他者との意見交換による気づき

レベル4:共感:価値観がフィロソフィに沿っているレベル
・同じ価値観で同じ感情を持ちあえるレベルで、フィロソフィに沿った行動を積極的に行い、さらに他の者にもそれを促す。
・納得から共感へのレベルアップのためには、フィロソフィにそった行動をとり続けるという血肉化が必要。

レベル5:信念:生きざまがフィロソフィになっているレベル
・いつもフィロソフィを意識し、それにこだわることにより、生きざまがフィロソフィになっているレベル。
永遠に追い続ける目標であり、これで良しというものはなく、フィロソフィの血肉化を続けることが求められる。
この過程において、自身とフィロソフィをより高め、より公共的なものとなる。

 

 

 


 

 

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経営理念浸透のメカニズム2

金曜日, 2月 17th, 2017

 昨日、「経営理念浸透のメカニズム」(田中雅子、中央経済社、2016年)という本を紹介しましたが、その内容を誤解のないようにすぐに伝えるには、このブログでは難しく、月に一度開催している研究報告会や他の機会に譲りたいと思います。

 昨日紹介した「ぜひお読みいただきたい『はしがき』」には、
「会長のことは尊敬していたけど、今の社長にはついていけない」という調査先の言葉もありました。

 経営理念浸透のためには、まず経営者自身が理念を理解・体現していなければなりませんし、幹部が理解・体現していなければ社員にまでは浸透していきません。

 間を置きながら、この本をベースに、なぜ経営者が思うほど理念は浸透しないのか、また理念が浸透するというのはどういうことなのか、そのメカニズムはどのようになっているのか、ということを考えてみたいと思います。

 

 

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経営理念浸透のメカニズム

木曜日, 2月 16th, 2017

 「経営理念浸透のメカニズム」(田中雅子、中央経済社、2016年)という本を読んでいます。この本の「ぜひお読みいただきたい『はしがき』には、次のようなことが書かれています。

 著者の田中さんはこの10年前に「ミッションマネジメントの理論と実践:経営理念の実現に向けて」という本を書いていますが、これは理念が浸透していると公言されている6社の企業の経営者へのインタビュー調査がもとになっています。

 その後、田中さんは経営者からの話だけで良いのだろうかという問題意識から、幹部社員や社員へのインタビューを始めたところ、幹部社員に理念が浸透しているといえる会社が2社、社員までの浸透が確認できたのは1社だったそうです。

 しばらく、この本をベースに、なぜ経営者が思うほど理念は浸透しないのか、また理念が浸透するというのはどういうことなのか、そのメカニズムはどのようになっているのか、ということを考えてみたいと思います。

 ちなみに、明日2月17日は、通算67回目の研究報告会、シリーズ「経営者だけではなく、幹部・社員に伝えたい管理会計」の2回目、「売上を最大限に、経費を最小限に!変動損益計算書の仕組みと伝え方」をテーマに行います。
こちらも、会計の分野でも経営者の想いが幹部や社員にはそれほど伝わっていないということがベースにあるものです。
詳細はこちらから http://www.thinkweb.co.jp/misc/seminar.php

 

 

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