Posts Tagged ‘減価償却費’

借入金返済の原資

金曜日, 4月 2nd, 2021

フェイスブックを見ていたらある人が、以前の勉強会で、「長期借入金の返済原資は?」と聞かれて、「税引後利益+減価償却費」と答えたところ間違いだと指摘されたという話がありました。そして、「貸借対照表の科目を損益計算書の科目では説明できない」、「キャッシュフロー計算書を通して貸借対照表を見ること」と大事なことを話されていました。

確かに設備投資などは自己資本+長期借入金の範囲で賄い、その長期借入金の返済原資は、上述のように「税引後利益+原価償却費」であるというのが定説です。

ここで問題を整理すると、以下のようです。
1.長期借入金の返済にはキャッシュ(現預金)が必要。
2.減価償却費は費用であるがキャッシュの支出は伴わない。
3.税引後利益は必ずしもキャッシュであるとは限らない。
つまり、1のためにはキャッシュが必要なのですが、2ではキャッシュが減らないだけで増えているわけではなく、そして問題が3に書かれているように、利益が残ってもそれがキャッシュで残っているというわけではないということです。

キャッシュの減少となる借入金の返済のためには、それを上回るキャッシュの増加が必要ということです。そして、それを見極めるにはキャッシュフロー計算書を見なければということです。

このあたりの話を会計講座に取り入れてキャッシュフロー計算書の理解につなげていこうかと思います。
この話題に関する今までの講義でのやり取り事例がありますので、明日また続きをお話しします。

 

 

 

 

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設備投資の借入返済額<税引き後利益+減価償却費

木曜日, 9月 16th, 2010

 昨日の「借入金の返済と損益計算書・貸借対照表」では、税引き後の利益からしか借入の返済はできないと書きました。

 ところで、「設備投資の借入額は、その返済額が税引き後の利益と減価償却費の合計を下回るように」と言われてます。

 減価償却費とは、購入した資産を法定耐用年数にしたがって年々その価値を費用化し減少させていくものです。
例えば法定耐用年数5年の1000万円の資産を購入した場合、毎年200万円ずつその資産価値は減少し、損益計算書の減価償却費は5年間毎年200万円発生することになります。

 このケースで、ある年の売上が1000万円で支払った費用の総額が700万円だったとし、その差額300万円が現金で残っていたとします。損益計算書上には700万円の費用のほかに減価償却費として200万円計上されますので、税引前利益は1000万円-(700万円+200万円)=100万円となります。この100万円から法人税や地方税を支払った残りが税引き後の利益となります。単純に税金が半分かかったとし50万円を現金で支払ったら税引き後利益は50万円です。

 本来この50万円からしか借入返済できませんと昨日は書いたのですが、この例では現金で250万円残っていることになります。税引き後利益の50万と減価償却費の200万円で250万円になり、これが実際に借入返済にまわせるお金となり、最初に書いた、「設備投資の借入額は、その返済額が税引き後の利益と減価償却費の合計を下回るように」ということになるのです。

 ただし、これは利益の出ている会社の話です。上記の例で売上が1000万円で支払った費用が1000万だったとすると手持ちの現金は0となります。これに減価償却費の200万円を含めると税引前の利益は-200万円と赤字になります。赤字でも地方税の均等割りなどはありますからそこから支払うべき税金を払い税引き後利益はさらに赤字となります。手持ちの現金ももともとゼロですから税金分はどっかからかき集めるしかありません。
(利益が赤字でも数式的には正しいのですが・・・)

 減価償却費が200万円あっても、利益が赤字であれば借入返済はできないのです。

 確実に利益を出し続けること以外に借入返済をすることはできない、こう考えるのが健全経営の第一歩だと思います。

 

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