Posts Tagged ‘吉原英樹’

安全運転は新事業の敵 3

金曜日, 2月 19th, 2021

『「バカな」と「なるほど」』(吉原英樹 PHP研究所 2014年 1300円+税)にある「安全運転は新事業の敵」という考えが福知山線脱線事故につながったのかどうかはわかりませんが、「安全運転は新事業の敵」という表現は誤解を生む表現だとはいえるでしょう。

稲盛和夫さんがJALの再建に望んだときにも似たような話がありました。再建にあたってしっかり利益を上げることが出来る会社にしなければならないという時に、利益より安全を重視すべきだという声が幹部からも上がったということがあったそうです。もちろん安全は第一であり、その上での利益です。声を上げた幹部の気持ちには、安全に名を借りて楽をしたい(従来通りでいたい、新しいことに取り組みたくない)という部分があったのではないかと推測します。

大事なことは安全が大前提のものとでの新会社の運営であって、安全運転が新事業の敵ということではありません。なぜ会社に利益が必要なのか、そしてその利益をどうやって稼ぐのか、この説明ができれば、誤解を生むような表現で尻を叩く必要はないでしょう。

 

 

 

 

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安全運転は新事業の敵 2

木曜日, 2月 18th, 2021

昨日の「安全運転は新事業の敵」では2005年4月に起きた福知山線脱線事故前後のJR西日本の経営理念の変化を紹介しました。新制JRとなって経営理念から「安全」の文字が消えたという話です。

そして、ブログ記事のタイトル「安全運転は新事業の敵」は 『「バカな」と「なるほど 」 』(吉原英樹 PHP研究所 2014年 1300円+税) の第2部第5章のタイトルなのですが、その内容を簡単に紹介すると以下のようです。

国鉄時代の特徴は、第一に安全運転、第二にセールスなし、サービス精神なし、第三に男の世界、第四に暗いというものであったが、新制JRとして発展するためには、そのような特徴をもたない非国鉄的な人が主流とならねばならない、そのようなことが書かれています。

この本の出版年が2014年とありますが、これは復刊した年であって初版は1988年です。そしてJR西日本が誕生したのがその前年1987年4月です。 福知山線脱線事故が起きた2015年には国鉄時代の特徴が薄れていたのでしょうか。

 

 

 

 

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安全運転は新事業の敵

水曜日, 2月 17th, 2021

今日のブログタイトルは、 『「バカな」と「なるほど 」 』(吉原英樹 PHP研究所 2014年 1300円+税) の第2部5章のタイトルです。この話をする前に、2009年9月25日に投稿した記事「JR西日本の経営理念」の内容を以下に掲載しますのでご覧ください。

2005年4月に福知山線脱線事故を起こし多くの犠牲者をだしたJR西日本の前社長が、事故調査委員会の委員に働きかけ事前に情報を入手したり、ATSに関する記述を改めるよう求めたりしたとの報道がありました。

 JR西日本の現在の経営理念では、冒頭に、
「私たちは、お客様のかけがえのない尊い命をお預かりしている責任を自覚し、安全第一を積み重ね、お客様から安心、信頼していただける鉄道を築き上げます。」
とあります。
(JR西日本IR情報 http://www.westjr.co.jp/company/

 しかし、これは事故後に改定されたもので、それ以前は、私鉄との競争を意識したスピード・効率優先の経営理念だったそうで、安全諮問委員会の提言を受け、上記のように改定したようです。
(安全諮問委員会 中間とりまとめ (平成18年7月25日) http://www.westjr.co.jp/shimon/pdf/shimon_07.pdf

 このブログで心(考え方)が行動をつくると繰り返し話していますが、JR西日本の事例を見ているとつくづくそうだなと感じます。

 インターネットで以前の経営理念を探していて、神戸新聞社のサイトに以下の記述を見つけました。
「 「売り上げの増加」「業務の効率化」「同業他社を凌(しの)ぐ」…。一九八七年、JR西日本が発足後、すぐに作成した経営理念には利益や効率を重視する言葉が並んだ。国鉄から民間企業へ。社員の意識改革を促すため、理念は名札の裏や給料袋にまで刷り込まれ、尼崎脱線事故が起きるまでは毎朝、職場ごとに唱和してきた。」
(神戸新聞社 安全は築けるか〜検証。JR西日本 http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/jr_amaren/200604anzen/03.html

 毎日毎日、「売り上げの増加」「業務の効率化」「同業他社を凌(しの)ぐ」…と唱和し、そこには安全第一という言葉はなかったようです。このような心(考え方)がつくる行動が事故の原因につながったのでしょう。

 JR西日本の旧経営理念は次のとおりでした。
「JR西日本は、人間性尊重の立場に立って、労使相互信頼のもと、基幹産業としての鉄道の活性化に努めるとともに、地域に愛され、ともに繁栄する総合サービス企業となることをめざし、わが国のリーディングカンパニーとして、社会・経済・文化の発展、向上に貢献します。」

 確かに「安全」の文字はありません。

以上が、2009年9月25日の投稿内容でした。
この話の本題は明日のブログで紹介します。

 

 

 

 

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世の中の真理または原理原則 5

火曜日, 2月 9th, 2021

やっぱりタイトルが大げさだなと思いながら、昨日のブログで「 儲からない部分が目に付き、儲かる仕組みには気がつきづらい、そんなことが真似されないためには必要でしょう」と書いたことの続きです。

儲からない部分が目に付き、儲かる仕組みには気がつきづらいためには、儲からない部分と儲かる部分が離れていることが必要ではないかと思います。それは距離的に離れている場合もあるし、時間的に離れている場合もあるし、それ以外の意味で離れていることもあるでしょう。

時間的な意味で離れているといえば、思いつくのがアマゾンです。アマゾンは創業から9年赤字続きでしたが、巨額の投資を続けました。現在の姿はみなさんご存知の通りですが、アマゾンについてググると「成長戦略のセオリーに忠実な会社」などと書かれている記事もありました。

しかし、9年後や10年後の世の中のニーズはなかなかわからないものです。このシリーズで紹介した 『「バカな」と「なるほど」』(吉原英樹、PHP研究所、2014年、復刊版) は昭和の本ですが、収益を上げていると紹介されている会社でも現在は倒産したり斜陽であったりする会社がありました。

 

 

 

 

 

 

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世の中の真理または原理原則 3

日曜日, 2月 7th, 2021

『「バカな」と「なるほど」』(吉原英樹、PHP研究所、2014年、復刊版)という本には、「なるほど」と思われる理由のある持続的に収益をもたらすことが必要だが、簡単にまねをされてはいけないので、他の人は「バカな」と思って真似をしないものが良いという事例が紹介されています。

本の事例は昭和の話ですが、今現在でも、あれはあの会社だからできるのであって、うちの会社ではできないとか、あそのこの社長は変わり者だから・・・などという話は結構耳にします。それは真似されにくい参入障壁を作っているわけです。

こんなことをしても儲からないと誰もが思うような仕事で利益をあげる、言葉にすれば簡単ですが、どうしらそんなことができるのか、話は明日に続きます。

 

 

 

 

 

 

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世の中の真理または原理原則 2

土曜日, 2月 6th, 2021

ちょっとタイトルが大げさでした。昨日の話は古今東西、商売には競争がつきものなので他との差別化が必要であり、その差別化も真似されやすいものではダメだという話でした。

『「バカな」と「なるほど」』(吉原英樹、PHP研究所、2014年、復刊版)の「復刊によせて」には楠木建さんが同様のことを書いていますが、「模倣障壁」を作るというロジックが好きではなく、それに代わる持続的な競争優位の論理はないのかと考えていたところ、この 『「バカな」と「なるほど」』 にある非合理の理だと思いつき、そこから『ストーリーとしての競争戦略』という本が生まれたと書いています。

では、非合理の理とはどういうものか?
それは書名の 『「バカな」と「なるほど」』にあるように、他の人は「バカな」と思うために真似をしないが、それには持続的に収益をもたらす「なるほど」と思うれる理由があるということです。
この続きは、また明日。

 

 

 

 

 

 

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言ってできるなら、大学の先生でも経営できる

水曜日, 9月 16th, 2015

 昨日、横浜で行われている第23回盛和塾世界大会に参加して、
「経営理念は飾ってあるだけではダメで、唱えているだけでもダメ。
日々の仕事、行動に反映されてこそ、意味があります。」
「最終的には、理念を反映した行動を繰り返す仕組みが必要なんだ」
と感じたと書きました。

 この行き帰りで読もうと持参した本、「『バカな』と『なるほど』」(吉原英樹 PHP研究所 2014年 1300円+税)には、次のように書かれています。

 「経営戦略について口頭で説明するだけで、社員がみんな経営戦略をよく理解し、そして、経営戦略を確実に実行していくのであれば、経営は比較的かんたんである。大学の先生でもやれるかもしれない。」

 そして、戦略を伝達する方法として、1.口頭、2.文書、3.人事、4.予算、5.組織、6.日常の言動、以上6つをあげています。

 この中の6.日常の言動が大事で、理念や戦略を日常の言動に落とし込む仕組みが必要です。
では、具体的にどうしたらよいのか?
盛和塾第23回世界大会、台湾塾の厳心(げんしんよう)さんの発表にそのヒントがありました。




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