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日本企業の市民精神と儒教

2014年1月1日 水曜日

 2月に2014国際言語文化教育札幌フォーラムという国際フォーラムで発表する「日本企業の経営理念における儒教の影響」というテーマの内容のことを考えていますが、加護野忠男先生の「経営の精神」(生産性出版 2010年 1800円+税)を読んで、ストーリー展開のヒントを得ました。

 この本には、「経営の精神」とは「企業で働く人々の内面から人々を律し動かす心構え」であり、それは、1.市民精神、2.企業精神、3.営利精神からなるとあります。

 マックス・ウェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」で、資本主義の成立には、営利精神と経済合理性を超えた厳しい自制心と強靭な克己心が必要であり、それを提供したのは宗教であって、プロテスタント、とりわけカルビン派の勤労観であったといいます。

 ドイツの経済史家ゾンバルトは、ウェーバーのその考えを「市民精神」と呼びましたが、では日本の資本主義は、どのような考えに基づく自制心や克己心があったのでしょう?

 加護野は、日本の市民精神の宗教的ルーツは一つは儒教で、もう一つは仏教であると書いています。
儒教からは資本主義に必要な精神的態度が生み出されないというウェーバーの予測に反して、儒教の大きな影響を受けている日本が資本主義の道を歩むことができたと書いていますが、、儒教の影響の問題に深入りしないとあり、次の記述にとどまっています。
「しかし、最近では、韓国や台湾、香港やシンガポールなど、儒教の影響を受けた他の国々も資本主義の道を歩んでいることを考えれば、ウェーバーの理解について見直しが必要かもしれない。」

 また、加護野は日本企業の市民精神の特徴について、「躾」、「叱り」、「小事、些事へのこだわり」、「多元的、多面的、多重的信頼チェックシステム」などの説明を通して語っており、見えないところまで気を配る日本企業が理解できます。一方、同じく儒教の影響を受けていると上記で例にあげた韓国については、些事にこだわらないケンチャナヨ精神があると、同書で書いています。

 加護野がこの本で深入りをさけた日本の市民精神と儒教の関係を考察することにより、ウェーバーの「儒教からは資本主義に必要な精神的態度が生み出されない」という考えを見直し、かつ同じ儒教影響下にある国々とわが国の違いについても何らかの知見が得られるとすれば、これは大変に興味深いテーマだといえます。

 問題は、この大きなテーマにどういう切り口で取り組むかです。




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