3月26日の「十勝の企業について」で帯広・十勝の独自性について触れました。
昨日の北海道新聞に六花亭の記事がでてましたので、改めて十勝の風土と企業について考えてみようと思い、まずは今回のタイトルとしました。
?昨日5月30日の北海道新聞夕刊に「スイーツ王国ほっかいどう 第一部ブームの旗手たち ブランド力(上) 情報共有従業員が結束」というタイトルで六花亭製菓が紹介されてました。
・道内菓子業界最大手 売上高190億円 従業員1348人。
・売上目標はないがあうんの呼吸で業績は維持されている。
・その鍵を握るのが日刊社内紙「六輪」で、1987年から土日も含めて毎日発行されている。
・その内容は従業員が1日1情報を発信しようとするものでB4版11ページに120人ほどが顔写真付きで、日々の思いや反省、会社への提案などを述べている。
・また、20年間全従業員が年次有給休暇を100%取得しており、休暇をとる社員有志の旅行を奨励し助成金を出している
これらのことが紹介されています。
六花亭はもともと「帯広千秋庵」という名前で「札幌千秋庵」の暖簾分けで設立され、それぞれ商圏が別であったのが、「帯広千秋庵」がホワイトチョコレートの人気で千歳空港に出店際し、「札幌千秋庵」からクレームが入り、それならということで、「千秋庵」を返上し「六花亭」と改名した。そんなふうに記憶しています。
調べてみると「六花亭」に改名したのが1977年ということで、私が帯広で高校生のころです。一学年上に「小田」さん(当時専務さん?)の娘さんがいたのをおぼえています。
六花亭になってからは、地元や札幌にコンサートをひらけるような立派な店舗ができたり、中札内には美術館ができたり、店舗内では無料のコーヒーが振舞われたり、いつでも100%返金しますという制度ができたり、余裕のある経営をしているんだなぁと当時学生ながら感じてました。
六花亭の古くからの人気商品に「ひとつ鍋」という鍋の形をした最中のお菓子があります。
帯広・十勝の開拓は依田勉三(よだべんぞう)率いる「晩成社」によって始まりましたが、その依田勉三は、
「開拓のはじめは豚とひとつ鍋」
という俳句を詠みました。
畑作はばったやねずみなどの被害でなかなか上手くいかず、食料が限られており、人間が食べるものも家畜の豚が食べるものも同じものという状況を歌ったと聞いています。(秋味(鮭)は豊富だったそうですが)
この句から「ひとつ鍋」が生まれたそうです。
札幌など道央圏は「屯田兵」役所・役人によって開拓されましたが、帯広・十勝は民間人組織によって開拓されます。
このあたりに十勝人気質のルーツがあるように思えます。
?
?
「平成21年7月14日に過去記事を消去してしまいました。この記事はデータを元に復刻させたものです。」
? 皆様の励ましのクリック →? 本当にありがとうございます。
(現在、携帯でみるとバナーが表示されないケースもあります。そのさいはリンク先と表示された部分をクリックするかもしくはhttp://blog.with2.net/link.php?737084をクリック願います。
会社や家庭から上記のバナーを一日に一度クリックすることでポイントがカウントされてます。 ポイントの反映には30分~1時間ほどかかります)
Think! ITで元気をサポート 有限会社シンク 小椋俊秀