Archive for the ‘経営理念’ Category

経営理念の唱和

水曜日, 8月 12th, 2020

昨日のこのブログで、
読むだけよりも聞くほうが記憶に残る、
聞くだけよりも見たほうが記憶に残る(「百聞は一見に如かず」)、
見るだけよりもやってみたほうが記憶に残る、
と書きました。

自分自身のことや長年非常勤を続けてきた専門学校や大学での授業を思い返してみると、
読めない字が含まれている語句は覚えづらいものですが、
これはまず読めること、つまり音で理解できることが大前提ということかと思います。
その意味でも昨日紹介したように「読むだけより聞く方が記憶に残る」のかもしれません。

先般の第3期経営指針実践ゼミでは、経営理念の唱和が話題となりました。
当たり前のように皆で唱和している会社もあれば、ためらっている会社もありました。
さらにいえば経営理念の掲示に至っていないところもありました。

私が中国語の勉強をしていて思うことは、聞いた通りに発音することがなかなか難しいということです。
またそれは聞くことができていないと発音することができないということに通じます。

まずは掲示されたものを読むのが大前提、そして耳で聞き、自分で話す、経営理念の唱和はその文言の個々人への浸透に有効なのだと思います。

 

 

 

 

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経営理念浸透の段階

木曜日, 7月 30th, 2020

昨日、北海道中小企業家同友会札幌支部経営指針員会主催の第3期経営指針実践ゼミの第1講があり、サポータとして参加してきました。

第1講のテーマは「経営理念の成文化と社内の共有」です。
実践ゼミは、経営指針研究会修了者を対象とした勉強会であり、研究会時代に経営理念の成文化はできています。

しかし、やはり成文化と社内の共有には溝があり、社内に浸透するには段階があります。
実践ゼミ生の各社の事情もさまざまでした。

以前、『経営理念浸透のメカニズム』(田中雅子、中央経済社、2016年)を読んで、確かに経営理念の浸透には段階があると思い、同書を参考にしながら自分なりにその段階を、認識、理解、納得、共感、信念という5つに整理しましたので、以下に再掲します。

経営理念(フィロソフィ)浸透の段階

レベル1:認識:知っているというレベル
・フィロソフィの存在を知っているというレベルで、次の理解には至っていない。
理解できていないのでフィロソフィに沿った行動を強いるのは強制になる。
・このレベルに到達するには、経営理念の成文化、公開が必要。

レベル2:理解:理屈はわかるというレベル
・フィロソフィの内容を理屈として理解できるというレベルで、次の納得までには至っていない。
フィロソフィに沿った行動は言われたからやるという消極的な行動。
・認識から理解へのレベルアップのためには、経営理念の意味や背景を身近な例を用いて説明することが必要。
(このレベルまでは自分事で考える風潮があり、理解を求めるためには、公共性の高い理由を背景とした身近な事例での説明が必要)

レベル3:納得:自分もそう思うというレベル
・フィロソフィの内容が腑に落ちる、自分でもそうだと思うということであり、次の共感までは至っていない。
フィロソフィに沿った行動を自分もしたいと思い積極的な行動となる。(行動の判断基準がフィロソフィに沿っている。)
・理解から納得へのレベルアップのためには、以下のことが必要。
身近な例を用いた、どういう場合にはどういう考えでどういう行動をするのか、そうするとどのような結果となるのかという教育
共感レベルの人の観察とそこからの影響
他者との意見交換による気づき

レベル4:共感:価値観がフィロソフィに沿っているレベル
・同じ価値観で同じ感情を持ちあえるレベルで、フィロソフィに沿った行動を積極的に行い、さらに他の者にもそれを促す。
・納得から共感へのレベルアップのためには、フィロソフィにそった行動をとり続けるという血肉化が必要。

レベル5:信念:生きざまがフィロソフィになっているレベル
・いつもフィロソフィを意識し、それにこだわることにより、生きざまがフィロソフィになっているレベル。
永遠に追い続ける目標であり、これで良しというものはなく、フィロソフィの血肉化を続けることが求められる。
この過程において、自身とフィロソフィをより高め、より公共的なものとなる。

 

 

 


 

 

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理念が強みを作る

金曜日, 7月 17th, 2020

反射的行為というのもありますが、思いがあってそれから行動するというのが人間として普通でしょう。

会社でも、会社の思いがあって、それが行動にでるべきだと思います。
思いのある行動だから、他社と違う振る舞いが起こりうるのだと思います。

弊社の社是は「為世為人(いせいいじん)」、世のため人のためというものです。
どのように世のため人のために役だとうとするのかは経営理念として、
「全従業員の物心両面の幸福を追求するため、考えを仕組みにすることによりお客様の付加価値(儲け)を創造し、同時に広く世の中に貢献する」と謳っています。

「考えを仕組みにする」ということで、現在は事務処理の流れを整理しシステム化するということを仕事の柱とし、それにかかわる経営者や社員の教育サポートやネットワーク機器の保守メンテナンスなども行っています。

このような仕事をしていると、パソコンや弊社の提供ではない一般的なソフトの不具合の相談もありますが、「為世為人」の思いで問題解決のための対応にあたっています。

そして、そういうことが自社の強みづくりにつながるのではないかと考えています。

 

 

 


 

 

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考え方と行動とその結果

土曜日, 9月 21st, 2019

昨日は、人によって判断が違い、行動が違い、その行動の結果が現在のあなたなのですと書きました。

これは個人にだけ言える話ではなく、会社にもあてはまります。

どういう会社にしたいのかというビジョン、そのもとになる経営理念という考え方があって、どういう行動をとるのかという経営計画ができ、それに沿って経営した結果が現在の会社の姿なのです。

しかし、小規模企業の多くの会社はこのような考え方(経営理念、ビジョン)を持たず、当てずっぽうに(経営計画がなく)行動をして、現在の姿になっているのです。

 

 

 


 

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何のために経営をしているのか

土曜日, 8月 3rd, 2019

北海道中小企業家同友会札幌支部経営指針委員会主催の第16期気家指針研究会一泊研修会参加のために朝里クラッセホテルに宿泊しています。
私は経営指針委員として研究生の方々の経営理念・10年ビジョンの発表を聞く立場です。

昨日、13名の研究生それぞれから理念とビジョン、そして研究会の参加動機を聞きました。
聞いて感じたことは、これは私が10年ほど前に研究会に参加した時もそうだったのですが、仕事はしていても経営をしていなかった、そういう人が少なくないのではということです。

経営理念作成シートにある最初の問いは「何のために経営をしているのか」です。
多くの人がこの問いに「うーん」とうなったのではないかと想像します。

自社の将来に対してじっくり想いを浮かべることなく、目先の仕事に振り回されてきた、そんな人が多いのだと思います。研究会に入って、自社の略年史づくりで改めて自社の来た道が見えたとの声もあ
目先のことに追われて結果だけが残る。これはバックミラーを見ながら運転しているようなものです。
行き先とルートを決め、現在どこにいるのか、いつどこにつくのか、こういうことがわかっているのが経営なのではないかと思います。

さて、2日目の本日は午前中2時間ほど、経営計画作成のために必要な会計の勉強会の講師役です。
 


 

 

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会社の目的と働く人の目的の重なり

土曜日, 5月 18th, 2019

会社の目的は経営理念として表現され、その姿はビジョンに描かれ、その実現のための経営戦略・方針が立てられ、具体的な目標は経営計画に反映されます。
そうして、今年は売上はこれだけ上げて経費はこれだけに抑えていくらの利益を確保しようということになります。

その経営計画を実施していくのはそこで働く人たちであり、その人たちがなぜその計画を推し進める必要があるのか、何のための計画なのか、それを理解し納得していることが円滑な計画実施のために望まれることです。

経営理念、ビジョン、戦略・方針、計画の意図を丁寧に説明すれば、働く人たちの理解は得られるでしょう。ただ納得し、自らそれに向かって行動するようになるには、会社の目的と働く人個人の目的が重なる部分が必要だと思います。

この重なる部分を作る一番確実な方法は、会社の目的に働く人たちの幸福追求ということを盛り込むことです。

京セラの経営理念、KDDIの経営理念、その創業者である稲盛和夫さんが再建したJALの経営理念、そして稲盛さんが塾長の盛和塾で学ぶ多くの会社の経営理念には「全従業員の物心両面の幸福」ということがうたわれています。

会社の目的とそこで働く人たちの目的が、少なくとも「全従業員の物心両面の幸福」という部分で重なります。

されに付け加えると、会社の目的は誰でもが納得できる普遍的に正しいものであるべきだといえましょう。

 

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近接性と浸透性

火曜日, 4月 23rd, 2019

昨日、北海道中小企業家同友会札幌支部経営指針員会による第2期経営指針実践ゼミの1回目が開催され、私はサポートとして参加しました。

実践ゼミとは、経営指針研究会で経営指針を作成した後、それをいかに社内に浸透させ、定着させていくか、その実践をはかるための勉強会です。

参加者の皆さんの自己紹介や実践ゼミへの参加動機を伺っていて、以前からお話ししている近接性ということと、それとは別に浸透性というキーワードが頭に浮かびました。

一人で仕事をしていたのが家族に広がり、そして他人を雇いとその範囲が広がる、これが会社の成長といえますが、中小企業の特徴としてはこの逆である、より身近なものを大事にするという近接性というところが、その特徴といえます。
繰り返しになりますが、逆にそれを打破していくのが会社の成長です。

もうひとつ、家族という同じレベルを範囲とした会社であっても、その協力度合いは様々であり、その差のもとは同じ想い、想いの共有度合いではないかと思います。
それは言葉を変えると、何のために経営するのか、この会社があるのかという経営理念の浸透度合いでもあります。

経営者には創業者と後継者がいるわけですが、創業者には近接性、後継者には浸透性がキーワードになるのではと思った、昨日の実践ゼミでした。

 

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経営理念と魂の声

金曜日, 3月 22nd, 2019

京セラ創業者の稲盛和夫さんが主宰する経営塾「盛和塾」の機関誌『盛和塾』59号(2004年6月号)に掲載されている下村満子さんの寄稿に、
「自分をぎりぎり追い込んで苦しんだ結果、手にした『魂の声』でなく『借りてきた言葉』が多いので、説得力もなく、人の心を打たない」
という表現がありました。

同友会の経営指針では、「何のために経営するのか」ということを最初に問われ、それが経営理念につながっていきます。

この「何のために経営するのか」という問いかけに対して、
「自分をぎりぎり追い込んで苦しんだ結果、手にした『魂の声』」で答えることが、従業員やお客に通じる経営理念につながるのだと思います。

  

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会社の本質 

月曜日, 3月 18th, 2019

昨日、読んでいた雑誌に物事の本質を考えることが大事だという言葉があり、会社というものの本質とはと考えていた時に、自分が以前ブログに書いてあることが目に留まりました。

2011年7月31日のブログ「経営理念こそ会社の根幹」から引用します。

AさんがBさんの心臓を移植されたときは、Aさんが心臓移植を受けたと言い、Bさんが心臓以外を移植されたとは言いません。医療技術が発達し、体 のどの部位も移植可能になったとして、Aさんの体にBさんの頭を移植した場合はどうでしょう。Aさんが頭の移植を受けたというのか、Bさんが体の移植を受 けたというのか。

「最も強い者が生き残るのではなく、 最も賢い者が生き延びるでもない。 唯一生き残るのは、変化できる者である。」とは進化論のダーウィンの言葉です。世の中は常に変化していますから、世の中に対応していくためには企業も常なる変革が要求されます。昨日の「動的平衡する企業(変わりゆく企業)とそのアイデンティティ」 に書いたように、「存続している企業も、一定ではなくつねに新しいものが増え、古いものが消えているという動的(ダイナミック)なもので、今ある会社とい うのはその平衡(バランス)のうえでなりたっているといえるのではないでしょうか。常に入れ替わっているものは、従業員であり、商品であり、お客様であ り、企業をとりまくものやその中身全てです。」という状況です。

経営陣を含め従業員は時が来れば変わります。扱う商品が変われば業種が変わることもあるでしょう。社名だって時には変わります。そのような変化は なんのためでしょうか。やはり、企業存続のための変化でしょう。ではなぜ存続しようとするのか、それは、なぜその企業があるのか、企業の目的、経営理念達 成のためでしょう。

このような話をすると「そんな建前だけで生きていけるのか」という声がでてきそうですが、それには「建前(大義名分)なく生きていて何になる」と問い返されるでしょう。

  

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希望という力

木曜日, 3月 14th, 2019

今月に入って同友会の経営指針がらみの行事が立て続けにありました。
1日・2日は全道経営指針委員会で登別での一泊勉強会。
3日・4日にかけては札幌支部経営指針実践ゼミの一泊勉強会。
5日は札幌支部第15期経営指針研究会総括報告会。
そして、12日は札幌支部経営指針委員会と東地区会の経営指針例会。

合計何人の話を聞いたのかわからないくらい多くの人の話を聞きました。
そして、感じたことは、
わからないこと、見えないことは従業員に話しづらい
ということです。

別の表現をすると、
明るい未来は話しやすいが、それが見えないと話しづらい
ということです。

経営者自身が先が見えない場合、
明るい将来が描けない時、
そんな時は、経営理念やビジョンの共有は難しい、
そんな印象を受けました。

では、経営者自身が先が見えない場合、明るい将来が描けない時、
そんな時はどうすれば良いのでしょう?

ともかく、理屈抜きで、明るい夢、希望を持つ
それしかないのではと思います。

  

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